【第59話】部下の成長を左右する一言

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「部下への接し方」で悩んでいる管理職は多い。

 

その悩みでよく聞くのが、

「今の若い人への接し方がよく分からない」といったもの。

 

「自分自身が若い頃に、上司がしてくれたように、

部下に接していると、今はパワハラとか言われたりする」

 

と悩んでいる管理職。

 

 

「人は、育てられたように、部下を育てる」という傾向がある。

しかし、今は仕事に対する価値観も多様化している。

 

部下と共感していくためには、

仕事に向かう、働く姿勢として、

 

もっと本質的なことの理解が必要なのではないだろうか。

 

 

 

  • 会社が求める育成者への「学び直し」

 

 

ある企業での話。

営業の若手社員。T君。   

 

業務で何度も同じミスをする。

確認、自発的な報連相が欠落している。

 

上司は、そんなT君がミスをしないようにと

「大丈夫か?」と声をかけるのだが、

 

いつも「大丈夫です」という返事が返ってくる。

しかし、本当は「大丈夫」ではないのだ。

 

大丈夫と言っていても、ミスや失敗をするからだ。

 

彼は「何を持って、大丈夫」なのかまだ理解していない。

 

彼の「大丈夫です」には2つの意味がある。   

一つは、事前の確認項目は「大丈夫」(と思っている)。

 

もう一つは、上司に心配をかけたくないから。

上司を不安にさせたくない、という彼なりの心配り。

 

 

 

しかし、それでもミスを連発したある日、

 

上司から「お前、使えね〜んだよ!」

というお酒の席で暴言が。

 

周囲の先輩たちも、止めることもしないで、   

上司の発言に同調した。

 

           

T君は、自分に対する悔しさ

情けなさ、もあり・・・泣いてしまったという。

 

その上司は

泣くことはないだろう、と思ったが、

 

酒の席でのことだし、

皆が彼のことで迷惑を被っていることは事実だし、

 

彼を置いて二次会に行ってしまったという。

 

その後のフォローも、ない。

 

 

 

・・・この出来事を後日、

幹部が聞き及んで、その上司と面談をした。

 

 

あなたは、

「自分視点での接し方」にしかなっていない。

 

その人のことを、よく見ているか?

その人の反応をよく見ているか?

その人の気持ちに、寄り添うことができているか?

 

無意識に上から目線になってはいないか?

 

 

メンターとしての接し方は、

部下を動かすことが目的になると、

 

自分視点での接し方になりがちだと、

 

部下育成の「本質」を再度共有したという。

 

 

 

T君は、辞めることはなかったが、

 

こういうことがきっかけとなり、

若手が会社を辞めるケースが増えている。

 

「上司の一言が、部下の人生を左右する」ことがある。

 

 

上司の一言で、その後の人生が変化してしまうと考えると、

上司はもっと成長することが必要なのではないだろうか。

 

単に、仕事の「やり方」を教えるのが上司の役割ではない。

 

「人を育てる」育成者としての役割を果たす必要がある。

 

育成者には「人を育てる」ことの学びなおしが必要なのだと思う。

 

 

 

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2019年10月28日
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