【第64話】経営の「新機軸」と「旧機軸」

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今回も引き続き、

「経営の目的」の変化について話していきます。

 

毎年市場が成長していく時代には、

企業経営の目的は「売上、利益」でも

うまくいきやすい。

 

なぜなら、毎年利益が拡大し、

社員の給料や、採用、昇給なども可能だから。

 

それが、社員の人生設計や、

家族の幸せにもマッチしていました。

 

しかし今は低成長、

さらにゼロ成長とも言われるくらい、

時代は変化しました。

 

今は、成長よりも、

「持続可能性」を追求することが

大切な時代です。

 

売上拡大により成長してきた、

今までの資本主義の仕組みも

マッチしなくなってきています。

 

 

さて、その中で、

経営の目的が変化しています。

 

「経営の目的は、売上利益」

・・・これを旧機軸の経営とするならば、

 

「経営の目的は、社員の幸せ」

・・・これを、新機軸の経営、と呼んでいます。

 

つまり、新機軸では、

「働く人の幸せ」が経営の目的に変化しています。

 

 

その理由はこうです。

 

「幸せに働く社員が、

高い創造性、生産性を発揮し、

 

提供価値を高め、結果として

さらに顧客や市場から選ばれる。

 

選ばれ続けることで、

企業は安定成長し、

 

社員もやりがいや充実感を得られ、

会社からの給与や賞与による

利益還元も安定する。

 

すると、社員にとって

会社や職場は「働くほどに幸せになる」場所であり、

 

人生にとって大切な場所となるからこそ、

職場や会社を守ろうともします。」

 

 

つまり、新機軸の経営目的では、

 

会社へのエンゲージメントを高めつつ、

社員の物心両面の幸せを実現できるのです。

 

 

実は、

このような新機軸の経営スタイルは、

世界ではスタンダードであり、

日本でも大企業はすでに舵を切っています。

 

大企業の経営理念やビジョンには、

「社員の幸せ」と「社会の幸せ」といった

目的が並んできています。

 

時代の変化、もありますが、

もう一つ、これはなぜかというと、

 

「幸せに働く人が、高い価値を提供し、

具体的に生産性が向上した」、という

 

科学的研究結果があり、

実証されているからでもあります。

(※ハーバードビジネスレビュー

2012年5月号「幸福の戦略」より)

 

その研究結果では、

「幸福度高く働く人は、そうでない人に比べて

創造性3倍、生産性131%、売上137%     高い」

という結果が出ており、

 

だからこそ、

働く人の「幸福度」に着眼した経営が

世界のトレンドになっているのです。

 

この「幸福度」は、「幸福学」と言う分野が確立され、

日本では、慶應義塾大学の前野隆司教授により

広く紹介されています。

 

売り上げや利益の目標を課して

成果に対する評価により給料がきまる、

と言う、

 

一見合理的な「成果主義」は、

成果を上げることで得られる、

物的な幸せの側面しかカバーしていないません。

 

働くことで得られる、心的な幸せ

・・・つまり、やりがいや充実感。

 

 

そこがあって、初めて得られる心の状態、

その本当の「幸福」をカバーするには、

 

経営の目的自体を変化させていくことが、

最も根本的に必要なのだと思います。

 

それ以外に、

やる気のある社員が集まり、成長し、

 

働くことで幸せになる組織を作る方法は

ないのだと思います。

 

 


 

 

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2021年01月27日
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