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コラム
【第55話】企業が大切にしている価値観を示すには
2021.01.23
人が採用できない時代、
企業経営者が取り組むべき課題とは何でしょうか?
様々な課題がありますが、
その中でも、最も大切なものです。
・・・それは、企業が大切にしている「価値観」。
この価値観を突き詰めて、明確にすることです。
会社で働く人たちが、
この「価値観」に「共感」しているからこそ、
一つの目的に向かって、
組織のベクトルが揃います。
だからこそ、会社組織である意義があるわけです。
その「価値観」を示していきながら、
「価値観」に共感する「人」に
いかに来てもらうかが大切です。
逆にいうと、
「価値観」に合わない人材には来て欲しくないのです。
なぜならば、
「価値観」の合わない人材を採用して、
そのギャップに本人が苦しむことも、
周囲に気を使わせることも、
職場環境にプラスに働かないからです。
今回は、この「価値観」について話していきます。
- 企業の価値観とは
価値観というと・・・
個人の価値観ならば、考えやすいが、
企業の価値観、となると途端に分かりにくくなりますね。
それでは、
企業に必要な価値観とはどんなものなのか。
私は基本的に、
人の価値観は自由であっていいと思っています。
ただ、
同じ組織で一緒に仕事をする以上は、
「会社や仕事に対する考え方・姿勢」は
同じ価値観であったほうが一緒に仕事がしやすい。
私はそれを「仕事観」と呼んでいます。
その、仕事観を
どこに揃えていくか、というと
企業理念や、行動指針といったものに
定義されていることが多いです。
企業理念から考えると・・・
「仕事には、こういう姿勢で向かう」
「職場の仲間には、こういう姿勢、態度を大切にする」
「お客様には、こういう価値を提供する」
・・・といったことを、
1つ1つ、明確にしていくのです。
明確にしていく、ということは
「言葉や文章にしていく」ということです。
明確に、言葉にしているからこそ、
それは目に触れるものとなり、共感しやすくなります。
- 明確にするべき3つの要素
明確に、言葉にしていくには
3つの要素があります。
この3つの要素を発見するには、
企業理念に込める(込められた)意義、
その言葉の意味するところ、を
深く深く考えていくことが必要です。
「この言葉の示しているもの」は、こういう意味なんだと。
これから企業理念を作っていくにしても、
先代から引き継いだものを考えていくにしても、
その意味づけを明確にすることが、
会社に関わる全ての人材に理解・浸透させていく上で
欠かせない取組になることは
お分かりいただけるのではないかと思います。
その3つの要素とは、
経営者自身の人生観、生き方からくる
「生きる目的」。
経営者自身の仕事観からくる
「使命・志」。
そして、その延長線上にある、
実現したい世界(社会)である
「ビジョン」。
この3つを明確にすることが必要です。
多くの企業が、
「もっと、企業理念を浸透させるには、どうしたらいいのか」
と、悩んでいます。
そのためにも、まずは、
浸透させやすい状態にしていくことが大切です。
ぜひ参考にしてください。
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株式会社トゥルーチームコンサルティング
代表取締役/一般社団法人 自走式組織協会
代表理事
吉野 創(よしの はじめ)
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