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コラム
【第68話】社長と社員の視点の違いを改善する3つの対策
2022.02.05
こんにちは。
自走式組織(R)プロデューサーの吉野です。
前回は、
それぞれの「視点」の違いから、
経営者は:
過去ではなく、常に未来視点に立って
全社のビジョン実現に向けて思考し行動しているのに
社員側では:
過去経験の視点で判断したり、
全社視点よりも、部署最適視点で判断することがある、
というお話をしました。
では、社員の努力として、
この「視点の違い」を改善するには、
必要な対策が3つあって、
それぞれ
1・社員教育(経営やマネジメント・計数での把握、判断ができる最低限の知識)
2・今の延長線上の未来ではどうなるか?(対話やミーティングの機会を増やす)
3・理念・ビジョンの浸透(なぜ、この事業をやるのか?どんな理想像を目指しているのか?)
・・・この3つの対策を進める
というお話でしたね。
今回は、その3つの対策についてお話ししていきます。
まずは、
1・社員教育について。
・・・この必要性は、いうまでもないことだと思います。
さまざまな教育があるのですが、
「経営者と同じ視点に立つ」努力、と位置付けた時に
多くの場合不足しているのは、
経営やマネジメントの基礎定な知識であり、
計数で現状把握、対策の判断ができる
その最低限の知識です。
例えば、損益計算書のことがわからずに、
利益の先行管理や、
経営計画の進捗管理はできません。
また、正しい対策を設計するにも、
状況把握や判断には、SWOTや3cなどのフレームを活用し
ロジカルに考えて、
外部環境や内部環境の客観的な把握が必要です。
次に、
2・今の延長線上の未来ではどうなるか?
ここは、計数での現状把握〜判断が
できるようになった上で、
社員自身が、売上や利益のシミュレーションをして、
今の状態が続けばどうなるか?
を考えられるようにすること。
その上で、そこに対して、社長や会社、
経済環境のせいにしたところで何も解決しませんし、
他責にしてやり過ごすような
依存型姿勢で発想してもそこに打開策はなく、
自立型姿勢で、建設的に具体策を考えねばならないことを
理解する必要があります。
ただ、ここをロジカルに考えることは必要ですが、
真の理解〜浸透からの動機付けにつなげるには、
危機感や、問題意識を計数から醸成するだけでも
うまくいかないでしょう。
人間は、感情の生き物であり、
感情で判断し、理論理屈で正当化しようとするからです。
そこには、幹部や上司との対話やミーティングなど、
一定の歩み寄りや配慮が必要になります。
会社としてその機会を増やすなど、
社内の仕組みとして時間をとり
理論理屈と感情のバランスを取る、
ということです。
最後に、
3・理念・ビジョンの浸透
については、
これまでにお伝えしてきた通りです。
自走式組織(R)にするためには、
やはり、「なぜ、この事業をやるのか?」
「どんな理想像を目指しているのか?」
そして、それが、社員の皆さんの
どんな幸せにつながっていくのか、
そのストーリーを浸透させることが大切です。
問題が起こっている企業では、ここが本当には、
理解浸透されていないケースがほとんどなのです。
・・・では、その理由の解説は
次回お話ししていきます。
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株式会社トゥルーチームコンサルティング
代表取締役/一般社団法人 自走式組織協会
代表理事
吉野 創(よしの はじめ)
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