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コラム
【第71話】自社の利益よりも優先する価値
2022.05.06
こんにちは。
自走式組織(R)プロデューサーの吉野です。
前回は、「仕事観」について
お話ししました。
仕事観とは、
その人の「仕事に対する考え方や姿勢」のこと。
あなたにとっての「仕事」とは?
どのようなものですか?
あなたが仕事に挑む姿勢とは?
どのようなものでしょうか?
・・・このような問いに対して、
実に様々な答えがあります。
そして、
「仕事観」は、
人生観とほぼイコールです。
つまり、
仕事に取り組む姿勢は、
人生に取り組む姿勢とほぼ同じで、
生き方として、利己的である人間は、
仕事にも利己的な姿勢で取り組む。
こういった傾向があります。
例えば、一つの視点ですが、
仕事を【損得】と【善悪】で
考える人はいますよね。
自分の損得で考えて、仕事をすると・・・
得にならないことは、なるべく避けて
他の人にやらせようという傾向が出やすい。
そう言う人材は、生き方も利己的になりやすい。
仕事以外の人間関係においても、
利己的な姿勢、損か得かで行動が変わる。
・・・そんな姿勢が現れます。
人生も同じように、
自分の損得で人と付き合うか
それとも、
人として、社会全体の善悪で物事を考え、
常識的、全体的、根本的な視点を持って、
自分以外の「何かの為に」
という意味を持って、
人と向き合うか。
・・・これは、どちらが良くて
どちらが悪い、ということではなくて、
判断基準は、「企業理念」に照らして
考えれば良い、と言うことです。
つまり、我が社の企業理念を考えたときに
どういう「仕事観」を大切にしたいか。
・・・そこから発想すべきだということです。
さあ、その上で企業理念をみてみましょう。
そこに、大切にしている価値、
仕事への姿勢、
顧客への姿勢、
社会人としての姿勢、
職業人としての姿勢、
読み取れますでしょうか?
例えば、企業理念で、
会社の損得を謳っていることって
実は、ほとんどないと思います。
ほとんどの企業が、社会への貢献や、
顧客の満足や幸福への貢献。
そんな取り組みをする企業でありたい、
という理念ではないでしょうか。
・・・と、いうことは、
そこで働く人たちの仕事観が、
その理念の方向性とずれている、
ということは、そもそも問題です。
例えば、
企業理念で「顧客の幸福を実現する」
と明記してあり、
その事業を通じて顧客が幸せになり、
社会への貢献があり、
その先に社員の幸せがある、
そのために会社が存在する、
という意味合いなのであれば、
極端にいうと、それは
「自社の利益よりも優先する価値」のはずです。
ということは、
そこで働く人たちが利己的であれば、
本当は、少々具合が悪いわけです。
しかし、根本的に考えて見ると、
多くの企業は、
利益よりも、顧客の幸福、
地域社会の幸福を優先する。
そのような仕事ぶりや
取り組みがあって、
その積み重ねにおいて「信」を
築いてきたのではないでしょうか?
その社員には、利己主義ではなく、
例えば、
仕事においても、
「利より信」をとる姿勢、
を実践してほしいと願うのではないでしょうか。
そういう状態の人物なら、
管理する必要もほぼなくなるのではないでしょうか。
そして、そういう人は、人生においても、
「利より信」をとる生き方、をしているものです。
自分の仕事観と理念が重なるとは
こういうイメージです。
しかし、このように
企業理念の意味と、
自分自身の仕事観を考えるような機会は、
企業においてはほとんどありません。
では、企業においては、
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株式会社トゥルーチームコンサルティング
代表取締役/一般社団法人 自走式組織協会
代表理事
吉野 創(よしの はじめ)
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