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【第76話】心理的安全性が仲良しクラブにならない「組織の基準」とは

2023.02.01

こんにちは。

自走式組織(R)プロデューサーの吉野です。

多くの企業で今、

「心理的安全性」というテーマが注目されています。

心理的安全性は、

Google社が、

「成果の出る効果的なチームの条件」を

さなざまなアカデミックの文献をもひもときながら

何が要因なのかを徹底調査

分析をした結果、

その因果関係が最も強かった要素、

と言われています。

つまり、

「チームの中に、心理的安全性があるかどうか?」で、

チームメンバーのパフォーマンスは変化する。

「不安や恐れなく、

チームのためにリスクを取れる」貢献行動が

結果として、生産性を向上させていきます。

だからこそ、多くの企業経営者も

「心理的安全性」を言い始めました。

・・・そんな要素でもあります。

前回は、「関係の質」を高めることが、

組織の「心理的安全性」を高める

ということをお話ししてきました。

今回は、

そのような組織にしていく上で、

「懸念されること」についてお話ししていきます。

それは、端的にいうと

「安心安全で、許される」からと、

お互いに甘えが出ることがある、と言う点です。

「お互いがお互いに甘える」

「真剣に仕事に向かう層との温度差が出る」

「不公平感が募り、社員の信頼関係が棄損する」

「組織の質が悪化する」

「パフォーマンスも低下し、生産性も悪化する」

・・・という組織の状態に陥る懸念です。

そのような組織では、

お互いに甘えた依存関係となっていますから、

ミスをしても、誰も責めることもなく

お互いの成長がありません。

この状態を放置しておくと、

業務の生産性や品質の劣化を招きます。

・・・これを、仮に

「仲良しクラブ」と表現します。

では、

「仲良しクラブ」にならないために、

大切な視点とは何か。

それは・・・

心理的安全性の中にある要素で、

「不安や恐れがなく、チームのために各自がリスクをとれるかどうか」

という視点です。

つまり、チームのためにする貢献行動、

その意欲が大切なポイントなのだということです。

そもそもなぜ、チームに貢献しようと思うのでしょうか?

それは単に、仲間を助けたい、ということもありますが、

その気持ちの本質は、

そのチームや職場、といった

仲間がいる「場」を守りたいからではないでしょうか。

この場が好きだ、無くしたくない、

良い状態でキープしたいからですよね。

ただ、この場が、

「お互いに楽なだけ」の場であれば、

貢献行動のような、努力を伴う行動は

自発的には出てこないでしょう。

それは、

貢献行動は、単に苦痛でしかないから。

それなら、自分以外の誰かが

やってくれた方が楽だからです。

そして、人間とはそもそも

安きに流されやすい生き物です。

そのような、安きに流される人たちが

大勢いる場になってしまったら、

貢献行動は減少し、

その場の生み出すパフォーマンスや価値は

どんどん低落していくことでしょう。

そのような視点で考えると、

心理的安全性を高めるために、

意識しないといけないことは、

組織やチームなどの「場」において、

メンバー共通の何か大切な「基準」が必要になる、

ということなのだと思います。

自分自身の成果とか、

チームや組織での成果。

それが、単に数字だけではなくて

チームや組織が提供する「価値」や、

チームや組織内で大切にする「価値」を

何よりも大切にする姿勢です。

そのような価値を意識した

仕事に対する取り組み姿勢、

などは、重要な基準になるでしょう。

極端に言うと、

みんなが、「仕事は楽して給料欲しい」と思っていたら、

みんなが楽かもしれないが、

価値は生み出されない組織になっていきます。

「安心安全な場」が機能する条件。

その1つの基準は、

メンバーが協力して目指す「価値」を

社内外で生み出すっていうことになると思います。

ただし、お互いに、依存はしない。

みんなが依存型で

問題が起きても他責で

「誰か何とかして下さい」

「責任者、管理者が責任とってください」

などと、要求するばかりで、

自分から何も自発的に努力しない、

みたいな状態になったら・・・

生産性も、提供価値も、高まらないですよね。

生み出す「価値」の基準が低いと

仲良しになったとしてもその場での成長がない。

嫌なことが起きたら、 傷の舐め合いで

お互いに成長がなければ、

ただの「ぬるい組織」です。

「そこにいる価値がないな」って感じる人は

離れていくでしょう。

つまり、組織の中で、

自立型姿勢の価値基準で

動いてる人が多いのかどうかが、

本当に「心理的安全性の高い組織」となっていくのだと思います。

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株式会社トゥルーチームコンサルティング
代表取締役/一般社団法人 自走式組織協会 
代表理事
吉野 創(よしの はじめ)
http://true-team.com/
Eメール:info@true-team.com
住所:東京都新宿区西新宿7-2-5 TH西新宿ビル6階
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