【第8話】本物のチームを創る「合宿」とは

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親しい友人・知人との旅行やキャンプでの楽しい思い出があるという方は多くいらっしゃると思います。仲間とのキャンプや旅行では共有する時間も多く相手の意外な一面を発見したりして、お互いの人間関係もより良くなり心密度も増すもの。

 

お互いの人間関係を親密にし、より良いものにする・・・これは、相互理解を進め、相手中心の視点に立つとき、親しい友人でなくとも現れる効果です。この効果を経営改善に活用しない手はありません。今回は、組織改善による経営改善を進めていくうえでの「合宿」の効果と活用についてです。

 

 

 

◆社員同士で泊まれば「合宿」?

 

社員研修の方法は大きく分けて、合宿型、セミナー参加型、講師派遣型の3種類があります。

1・合宿型:数日間泊まり込みで集中的に研修をおこなう方法。

2・セミナー型:貸し会議室や研修施設などで、数時間講師の話を聞いて学ぶ方法。

3・講師派遣型:講師を自社の会議室などに招き研修を受ける方法。

 

会社の事情によっては「合宿型」は時間拘束が難しく「セミナー型」を選択するケースもあり得ますが、社員の時間拘束が少ない代わりに、社員の集中力・真剣度も低下する傾向にあるため、時間に対する研修成果(経営改善効果)からすると注意を要し、フォローアップなどが必要になります。

 

この3種類の中でも、中小企業の経営改善の現場では、「合宿型+講師派遣型」の複合が効果が高いと感じています。

 

「講師派遣」とは、この場合で言うと自社社員だけの合宿に外部の客観的な視点を持つコンサルタントが参加し講師も含め、全体の方向付け、ファシリテーター、運営のサポートもする、といったスタイルです。

 

経営者の悩みとして「自社での合宿を行ったが、結果として社員旅行の延長線のようになり、意図した結果を感じられなかった」というものが多くあります。

 

中身を聞くと、夜の懇親会などで前向きな本音の議論が起きることを期待していたが、話は意図したテーマを逸れ、ただの飲み会の雰囲気になってしまった、とのこと。

 

自社の社員だけでは、問題提起したり、話し合いの口火を切るのに相当な勇気を要するものです。また、特定の部門長、幹部クラスがその役を行っても、社内の利害関係から素直に受け取らない、といったケースがあるからです。

 

そこを、コンサルタントがサポートし、研修効果の出る合宿にしよう、という目的の下に基本カリキュラムを構成するのが「合宿型+講師派遣型」の合宿研修です。

 

 

 

◆合宿研修でしか得られない効果とは

 

例えば、研修中の様子を見ると、事務社員も、現場社員も、営業社員も、普段あまり考えることのない会社の目的や、ビジョン、ミッション、理念について考え、社員同士で熱く語っている。

 

社内のしがらみ、役職、職務に関係なく、熱い意見が交わされる。そうした雰囲気の中で、誰もが本音で話す雰囲気に包まれる。その結果、お互いの本当の理解が深まり、1つのチームとしての方向性がしっかりとまとまる。

 

こんな変化が、社員の心の中で起きています。

 

また、合宿に参加された社員に感想を聞くと、

「自分は一人じゃない、という一体感を強く感じるようになった」

「この会社で、この仲間同士で働いていて、幸せを感じる。」

「会社の未来に希望を持てた。自分自身も本気で成長したい!」

「合宿後、自社のみんなが何を大切にしているのかが共有できたから、自信をもってその方向に努力できる」

「本音で話せて、本音で答えてくれて、以前よりも仲間を信頼できるようになった」

 

といった前向きな意見とともに、「合宿で出た本音の社内の問題にも、自分たちが決めて解決する話し合いの場を各部署の有志で継続する」などと、実際の行動変化につながっていきます。

 

合宿研修とは、研修後に(研修中からも)「成果がでる行動が起きている」ことを実感できるからこそ、経営者にも重宝されています。

 

では、なぜかこういった成果が生み出せたのか。

それは、「普段と違う非日常空間において、日頃のしがらみを脱し人間はよりその本質に基づいて思考・発想しようとする」からです。

 

その為、合宿研修のテーマは「何のために仕事をするのか」「何を目指し、実現するのか」「我々のチームは何に価値を置くのか」といった本質的・根源的な原点を問うことが有効です。

 

本質的・根源的な原点を個人でも、チームでも、考え答えを出していくプロセスを1泊2日という日程で集中して考え、話し合い、お互いに本音で語るからこそ自分自身が深く気づき、原点を再確認することが出来るし、それをチームで共有し、チームの原点として「何のために?何を目指して?何に価値をおくのか」共通認識を持てる、というとてつもない経営改善効果につながるのです。

 

これは、とてつもない効果なのです。

 

そもそも、組織の問題点のトップに来るのが「人間関係」「方向性がばらばら」「スローガンだけで終わる」といった問題です。何年もの間この問題を抱えて経営している会社が大半です。

 

この問題の、そのほとんどがたった2日間で解消に向けた端緒を切れるのですから・・・これほど経営改善効果の高い時間は無いと言えます。

 

 

 

◆合宿の本質はとてもシンプルなこと

 

合宿のようにチームで寝食を共にし、共通の体験をする事を通じて、相互理解を頻度高く行い、人間同士は本物のチームになっていきます。

中小企業においてはこれ以上に本物のチームを創る方法は無いと断言します。

 

皆さんも学生時代に部活動などを通じて、そのような経験をされた方は多くいらっしゃると思います。

それと同じ要素がその核心です。合宿の本質はいたってシンプルかつ単純です。

だから、誰にでも普遍的に当てはまるのですね。

 

そして、

合宿の目的は、単に「昨年度を振り返り、今年度の目標数値・それを達成するための戦略・戦術を修正し、行動計画に落とし込むこと」と四角四面に誤解されているケースもありますが、それが本当の目的ではありません。

 

合宿の本当の目的は、自分達のチームの目的を自分たちで決め、そこに向けて自分たちの未来を切り開くために、本気で、本音で、本心で話し合い、お互いが相互に理解し、感謝と感動でチームを一丸とすること。

 

そして、これこそが多くの経営者が求めていることに外なりません。

 

 

 

 

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2014年09月05日
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